高校生がスマホで安全に始めやすい副業7選を紹介。校則、保護者の同意、サービスの年齢制限、学業との両立、副業詐欺の見分け方まで、初心者向けに分かりやすく解説します。

「スマホを使って、自分のお小遣いを少し増やしたい」

そう考える高校生は少なくありません。スマホがあれば、アンケートへの回答や文章作成、画像制作など、家でできる仕事も見つけられます。

ただし、高校生のスマホ副業では、収入よりも先に確認したいことがあります。それが、校則、保護者の同意、サービスの年齢制限、個人情報の管理、副業詐欺への対策です。

この記事では、高校生が比較的始めやすいスマホ副業7選と、安全に続けるためのポイントを分かりやすく紹介します。

※ここでは、スマホを使って収入を得る活動を、分かりやすく「スマホ副業」と呼びます。実際の契約は、雇用、業務委託、ポイントサービスなどに分かれ、適用されるルールが異なります。

高校生でもスマホ副業はできる?

高校生でも、年齢条件を満たしているサービスであれば、スマホを使って収入を得ることは可能です。

ただし、始める前に次の3点を確認しましょう。

1.学校の校則を確認する

高校によっては、アルバイトが禁止されていたり、事前の許可や届け出が必要だったりします。

「家で行う仕事だから学校には関係ない」と自己判断せず、生徒手帳や学校の公式サイトを確認してください。分からない場合は、担任や進路指導の先生へ相談しましょう。

2.18歳未満は保護者の同意を得る

18歳未満の人が契約する場合は、原則として法定代理人である保護者の同意が必要です。一方、18歳になると成年として自分で契約できますが、年齢だけを理由に契約を取り消すことは原則としてできなくなります。【出典1】

また、18歳未満でなくても、各サービスが独自の年齢制限や保護者同意の条件を設けている場合があります。登録前に、必ず最新の利用規約を確認してください。

3.雇用契約の場合は労働条件を確認する

会社などに雇われる場合、仕事内容、賃金、勤務時間、支払日などの労働条件を確認することが大切です。

厚生労働省によると、満18歳未満の年少者は、原則として午後10時から翌日午前5時まで働くことができません。労働契約は本人が結び、保護者が本人の代わりに結ぶこともできません。【出典2】

安心して始められるスマホ副業7選

スマホ副業 始めやすさ 収入までの早さ 主な注意点
アンケートモニター 高い 比較的早い 年齢条件・個人情報
不用品販売 高い 比較的早い 保護者同意・発送
写真・イラスト販売 普通 時間がかかる 著作権・肖像権
文章作成 普通 案件による 無断転載・生成物
画像・動画制作 普通 案件による 納期・修正条件
身近な人のスマホ作業代行 高い 相談しやすい アカウント管理
ブログ・SNS運営 低め 長期向き 個人情報・広告表示

収入額は、作業時間、技術、契約条件によって大きく異なります。「必ず月○万円稼げる」といった保証はありません。

1.アンケートモニター

企業や調査会社のアンケートに回答し、ポイントや謝礼を受け取る方法です。特別な技術を必要としないため、初めてのお小遣い稼ぎに向いています。

ただし、サービスごとに最低年齢や保護者同意の条件が異なります。氏名、住所、家族構成などを入力することもあるため、運営会社と個人情報の利用目的を保護者と一緒に確認しましょう。

高額収入を目指すものではなく、空き時間を使って少額から始める方法と考えるのが現実的です。

2.家庭にある不用品を販売する

読まなくなった本や使わなくなった文房具など、家庭の不用品をフリマサービスで販売する方法です。

写真撮影、商品説明、購入者との連絡など、多くの作業をスマホだけで行えます。ただし、未成年者の利用条件や本人確認、売上金の受け取り方法はサービスによって異なります。

自分の判断で家族の物を出品せず、必ず所有者の許可を得てください。また、仕入れた商品を継続的に転売する行為は、家庭の不用品を処分する場合とは扱いが異なることがあります。

3.写真・イラストなどの素材販売

スマホで撮影した風景写真や、自分で描いたイラストを素材として販売する方法です。

すぐに大きく稼げるとは限りませんが、写真撮影やイラストが好きな高校生なら、作品を積み重ねながら技術を伸ばせます。

友人や通行人の顔、学校名、制服、住宅の表札、位置情報などが写り込まないよう注意しましょう。他人のキャラクターや芸能人の画像を無断で使用・販売してはいけません。

4.簡単な文章作成やデータ入力

商品紹介文、体験談、データ入力などの仕事を受ける方法です。文章を書くのが好きな人は、将来のWebライティングにもつながります。

仕事を探す際は、高校生の登録が認められているサービスか確認してください。仕事内容、報酬、納期、修正回数、手数料を確認してから引き受けます。

ほかのサイトの文章をコピーする行為や、未確認の情報を事実として書く行為は避けましょう。文章作成ツールを使う場合も、依頼主の利用条件を確認し、最後は自分で内容を確かめる必要があります。

5.スマホを使った画像・動画制作

SNS投稿用画像、短い動画、簡単なバナーなどを制作する方法です。無料のデザインアプリでも練習できます。

最初は、自分のブログ用画像や架空のお店のSNS画像などを作り、作品例を増やしてみましょう。

依頼を受ける場合は、「無料で何回でも修正」にならないよう、納期、料金、修正回数を事前に決めることが大切です。使用する写真、音楽、フォントの商用利用条件も確認してください。

6.家族や知人のスマホ作業を手伝う

家族のお店のSNS画像を作る、知人の商品の写真を撮る、簡単な文章を入力するなど、身近な人の作業を手伝う方法です。

知らない相手から仕事を受けるよりも、仕事内容や報酬について保護者が確認しやすい点がメリットです。

ただし、相手のパスワードを預かったり、自分のスマホにログイン情報を残したりするのは避けましょう。どこまで担当するかを最初に決めておくと安心です。

7.ブログやSNSで情報発信する

勉強法、読書、節約、趣味など、自分が経験したことをブログやSNSで発信する方法です。

読者が増えるまで時間がかかるため、すぐに収入を得たい人には向きません。一方で、文章、画像制作、情報整理などの技術を長期的に身につけられます。

学校名、制服、通学路、自宅周辺、現在地など、本人を特定できる情報は公開しないでください。広告やアフィリエイトを利用する場合は、サービスの年齢条件と広告表示のルールを保護者と確認しましょう。

高校生が気を付けたい副業詐欺

消費者庁は、SNS広告から「簡単な副業」に誘導され、高額なサポート契約や追加送金を求められるトラブルについて注意を呼びかけています。

2025年には、動画のスクリーンショットを送るだけで報酬が得られるとうたい、後から参加費や作業ミス名目の追加送金を求める「タスク副業」の事例も公表されました。【出典3・4】

次のような募集には応募しないでください。

「誰でも簡単に高収入」と宣伝している

「スマホをタップするだけ」「1日10分で月30万円」「絶対に稼げる」といった広告には注意が必要です。

簡単な作業で高額収入が保証される仕事はありません。具体的な仕事内容や会社情報が確認できない場合は、その時点で申し込みを中止しましょう。

仕事を始める前にお金を要求される

マニュアル代、登録料、保証金、サポート料などを先に請求された場合は要注意です。

最初は少額でも、その後に高額なプランを勧められることがあります。「後で稼いで返せる」と言われても、借金やクレジット契約をしてはいけません。

LINEなど別のアプリへ誘導される

SNS広告からメッセージアプリへ移動させ、詳しい仕事内容を説明しないまま契約や送金を急がせる手口があります。

匿名性の高い通信アプリへ誘導された場合は、保護者に画面を見せ、一人でやり取りを続けないでください。

身分証明書や銀行口座を求められる

学生証、健康保険証、マイナンバーカードなどの画像を、SNSで知り合った相手へ送ってはいけません。

また、銀行口座の売買や、他人に渡す目的で携帯電話を契約する行為は犯罪です。【出典5】

荷物や現金を受け取るよう指示される

「荷物を受け取るだけ」「現金を運ぶだけ」と説明されても、特殊詐欺などの犯罪に加担させられる危険があります。

警察庁は、「高額」「即日即金」「ホワイト案件」など、楽で高収入であることを強調する募集に注意を呼びかけています。【出典5】

怪しい副業に申し込んでしまったときの対処法

お金を払う前であれば、連絡を中止して相手をブロックします。ただし、やり取りや広告は削除せず、次の証拠をスクリーンショットで保存してください。

  • 広告や募集画面
  • 相手のアカウント名
  • メッセージの内容
  • 電話番号や振込先
  • 支払った金額と日時
  • 契約画面や領収書

そのうえで、すぐに保護者へ相談しましょう。消費者トラブルは消費者ホットライン「188」、犯罪や脅迫の危険がある場合は警察へ相談してください。【出典5・6】

高校生のスマホ副業に関するよくある質問

Q.保護者に内緒で始めてもよいですか?

18歳未満の契約には、原則として保護者の同意が必要です。18歳以上でも、詐欺や個人情報流出を防ぐため、家族に仕事内容と利用サービスを伝えることをおすすめします。

「保護者には言わないで」と指示する募集は避けましょう。

Q.スマホ副業はいくら稼げますか?

収入は仕事内容、作業時間、技術、サービスの報酬条件によって異なります。金額は保証できません。

最初は収入額だけを追わず、「初期費用がかからない仕事を1件安全に完了する」ことを目標にするとよいでしょう。

Q.稼いだお金に税金はかかりますか?

給与か業務委託かなど、所得の種類や年間の収入・経費によって扱いが異なります。収入額、手数料、必要経費が分かる画面や領収書を保存し、保護者と一緒に税務署などへ確認してください。

保護者の税金や健康保険の扶養に影響する可能性もあるため、収入が増えてきた場合は専門家確認を推奨します。

まとめ|高校生がスマホ副業を始める前に確認したい5つのポイント

高校生がスマホ副業を始める前に、必ず確認したいのは次の5つです。

  1. 校則でアルバイトや副業が認められているか
  2. 保護者の同意を得ているか
  3. サービスの年齢条件と利用規約を確認したか
  4. 勉強や睡眠に影響しない作業時間か
  5. 初期費用、高額報酬、個人情報要求などの詐欺要素がないか

スマホ副業は、収入だけでなく、文章力や画像制作、仕事の進め方を学べる機会にもなります。ただし、焦って高収入を目指す必要はありません。

まずはこの記事の5項目を保護者と一緒に確認し、初期費用のかからない方法を1つだけ選んでみましょう。少しでも不安を感じた場合は、登録や送金をせず、大人に相談することが安全な第一歩です。


【根拠】

法令・契約に関する部分は、政府広報および厚生労働省の資料を確認しています。副業詐欺の手口と相談先は、消費者庁、警察庁、国民生活センターの公表情報に基づいています。

【注意点・例外】

  • サービスの年齢制限、手数料、保護者同意の条件は変更されることがあります。
  • 労働基準法上の保護規定は主に「雇用される仕事」に関するものです。業務委託などは契約関係が異なります。
  • 学校ごとの校則、個別の契約、税金については、学校、保護者、税務署などへの確認を推奨します。

【出典】

  1. 政府広報オンライン「成年年齢引下げで変わること、変わらないこと」
  2. 厚生労働省「高校生等を使用する事業主の皆さんへ」
  3. 消費者庁「タスク副業で高額を送金させる事業者に関する注意喚起」
  4. 消費者庁「簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者」
  5. 警察庁「いわゆる闇バイトの危険性について」
  6. 国民生活センター「SNSをきっかけとした消費者トラブルにご注意」
  7. 厚生労働省「令和8年度 アルバイトの労働条件を確かめよう!キャンペーン」

【確実性:高】